ALL マーケティング

チラシ・カタログの激安価格なデザインの費用対効果について考えてみた!

チラシやカタログのリニューアルの相談をいただき、ヒアリングに伺った時に今まで使っていた激安価格なデザイン会社さんの話をお聞きしたので、善し悪しを考えてみることにしました。

激安デザインはやっぱり素人感が歪めない・・・!!

まずは参考として今までのチラシやカタログの制作物を拝見しました。想像はしていましたが、やはり見た目がとんでもなく・・・・・・・・でした。
ここでは、文章に起こすのも適当な表現が見当りません・・・。担当の方も言っていましたが自分でパワーポイントなどで頑張れば作成出来るレベルでした。
激安なデザイン会社さんでもスキルがあって上質なデザインをする会社さんもあると思いますが、相談を受けた会社さんはだいぶとスキルの無い会社さんをチョイスしてしまったのかなぁと。

さらに・・・・・・・・・・・・・・・

デザインのみでなく、様々な制約条件があった。

見た目だけなら我慢してという考えもあると思いますが、実はそれ以外にもターゲットに伝えたいことがキチンと伝えきれない事になっていました。それは何故かと言うとザクッと以下にまとめてみました。

■ 直接会って想いを伝えることができない。

安い理由はやはり営業経費を削減しているので、直接お会いして話すことができないパターンがほとんどとだと思います。販促物を作るにしても何かしらの理由と背景があるので伝えたい事も色々あるでしょうが・・・。よほど物事をまとめて伝えるのが上手でないと・・・。

■ メールのみの対応も多々あるみたいです。

さらに、今回の相談された会社さんでは、やりとりは全てメールのみの対応で全体の進捗や訂正の反映などにも対応の遅さに苦労されたみたいです。
また、文字のみですと最初から最後まで伝えたい事に限界が生じるのは想像にかたいと思います。

■ 言葉の理解力やコミュニケーション能力的にも…

デザインが気に入らず「ここの色を○○色に変更して下さい」と伝えると指示をだしていない、他の場所まで大幅にデザインが変わってきたみたいです。これもメールのみの弊害なんですかね。。。

■ 校正や訂正の回数にも制限があります。

なんとかして少しでも良いデザインにしたいという想いから訂正を依頼しても合計○回の回数を超えているので、もう受付はできませんとなるみたいです。さらに上記に書いたような勝手に色を変えられた分もカウントに入っているみたいです。

費用対効果で考察すると。

例えばの話ですが、販促の目的が集客であって、激安なデザイン会社さんに1万円で依頼した場合、反響が1件でした。
しかし、わりとしっかりとしたデザイン会社さんに2万円で依頼した場合は反響が3件あった場合、本当に費用対効果に優れているのは後者だといえますよね。目に見える経費の削減に気を取られがちですが、ゴール設定の状況をキチンと精査してそこに見合ったより良い会社をチョイスするのが良いと思います。

デザイン費の内訳から考えると分かりやすい。

デザイン業界というのは究極の労働集約産業です。かかる原価は、ほぼ人件費であって生産物に対してどのくらいの時間で出来たかによって売値が決まってきます。時給換算で売値を決めていると言っても過言ではありません。

つまり、激安な価格が決まっている以上、設定された時間以内に制作物を完成させなくてはならなくなってきます。本当はもう少し作り込みをしたら、見栄えも良くなると分かっていても、時間がそれを許しません。もちろん直接の打ち合わせの営業や移動時間なども時給に含まれてきます。
今回、色々なデザイン会社さんの価格をホームページなどで調べましたが、安い所はやはりメールと電話などのみの対応がほとんどです。

また、デザイナー個人のスキルによっても善し悪しは変わってきます。デザイン・センスが非常に優れているのに安い会社さんも多々見受けました。
あと、思ったのは作品事例や作品集が無いところや、大きなサイズの表示で作品を載せていないのは怪しい感じがすると個人的に思いました。

激安なデザインを活用して良いと思うシーンを考えてみた。

直接的な集客やダイレクトな効果を期待しないパターン。例えば自治会の案内や何かを伝えることが「ゴール設定」の場合は存分に活用して良いかなと個人的には思います。ただし、そこにブランドイメージを損なわなくても良い場合に限ると思いますが。。。。
何時の時代も安いのは良いと思いますが、「安物買いの銭失い」にならないように審美眼を働かせるのがポイントとなりそうです。